寿司に合うシャンパンは?”すしシャン”おすすめシャンパン5選!

お寿司をいただく際、合わせるお酒は基本的に日本酒、という方は多いですよね。
ただ、日本酒はお米からできていることもあり、お米を含むお寿司と合わせてそんなに多くは飲めない、お腹いっぱいになってしまう、など感じる方もいらっしゃるのではと思います。
最近は、“すしシャン”という言葉があるほど、お寿司とシャンパンを合わせる(マリアージュさせる)ケースも多く、お寿司屋さんにもシャンパンが置いてあるケースがごく普通にあります。
ただどんなシャンパンが合うのかわからない、シャンパンは本当にお寿司に合うの?という疑問を持つ方も少なくないと思います。
そこで、ワインエキスパートかつシャンパンラバーである私が、実際にお寿司とシャンパンを何度もマリアージュした結果、おすすめのものを紹介したいと思います。

お寿司にシャンパンを合わせる際のポイント

まず、お寿司にシャンパンを合わせるとしても、どのような特徴を持つシャンパンを合わせたら良いのか、というポイントを2点伝えたいと思います。

ミネラル分を感じられるもの

お寿司は、言うまでもなく魚介がメインの料理となるため、魚介=海の生き物=ミネラル分という繋がりから、ワインも塩味や旨味、岩石や鉱物といったミネラル感を感じられるものを選ぶのがおすすめです。

ここでいうワインのミネラル感ですが、実は研究でもワインのミネラル感の定義がされていない(一般的にミネラルと言われる要素が直接的にワインの醸造に影響して香りや味わいにつながっているわけではない)ところではあります。

ただ、一般的に、岩石や鉱物、塩味、高い酸味、といったような香りや味わいを表現する際に、ミネラル感のある、と使っているケースが多いようです。

シャルドネ主体のブラン・ド・ブランで

基本的に、シャルドネ主体のブラン・ド・ブランはさっぱりと高い酸、高いミネラル感といった特徴を持ち合わせているため、お寿司とマリアージュさせる際にも、魚介の旨味と喧嘩せず、良い具合にまとめてくれます。

白ブドウであるシャルドネ主体のブラン・ド・ブランを合わせる。そうすることで、スッキリと爽やかなシャンパンの味わいが、魚介の旨味をうまく引き立てます。

お寿司に合うシャンパン5選

では早速、寿司に合わせるシャンパンを順にご紹介したいと思います。

※お値段が低いものから順に記載しています。

ドゥラモット ーブラン・ド・ブラン NV

ドゥラモットは、シャンパーニュ地方の南の方に位置するコート・デ・ブラン地区にて製造を行う、かの有名なサロンの姉妹シャンパーニュメゾンです。

「コード・デ・ブラン(白い丘)」という名前の通り、ほぼシャルドネだけが栽培されている地区ですが、このドゥラモットブランドブランは、そのコード・デ・ブラン地区の中心に位置するグラン・クリュ(アヴィーズ、ル・メニル・シュル・オジェ、オジェの3つ)のシャルドネをブレンドさせて醸造させたものです。

そのため、高品質なシャルドネだけから作られた繊細さ、ミネラル感、適度なふくよかさが伴い、お寿司とも見事なマリアージュをしてくれます。

ピエール・ペテレス ーブラン・ド・ブラン グラン クリュ

ピエール・ペテレスは、同じくコート・デ・ブラン地区に生産地を置く生産者です。栽培するブドウは全てシャルドネ、とこだわりと持っているのが特徴です。

綺麗なミネラル、白ブドウのレモンなどの爽やかさを感じられるシャンパンです。

ビルカール・サルモン ーブリュット ブラン・ド・ブラン

ビルカール・サルモンは17世紀から一族経営を貫く稀な作り手です。

特徴としては、なんといってもキレの良いシャープな酸。ブドウを収穫してから時間が経つと酸が落ちるとのことで、畑のすぐ近くにブドウをプレスする機械を置くほど。

こちらのブラン・ド・ブランはコート・デ・ブラン地区の5つのグランクリュから選ばれたシャルドネで作られたシャンパンで、リンゴや洋梨といった木なりのフレッシュな香り、リッチなミネラル感を感じることができます。お寿司も白身だけでなく、赤身にも負けないフルボディなシャンパンと言えます。

エグリ・ウーリエ  ーグラン・クリュ ロゼ ブリュット

エグリ・ウーリエは、モンターニュ・ド・ランスというシャンパーニュ地方の北の地区に構える生産者で、あの有名なサロン、クリュッグ、ボランジェらと共に、フランスを代表するワイン誌で3つ星を獲得しています。RM(レコルタン・マニピュラン=小規模生産者)として名を挙げている実力派です。

このロゼは、イチゴ、カシスなどの赤い果実、繊細さ、エレガントさ、綺麗な酸、ミネラルといった要素がうまくバランスしたシャンパンです。

こちらもピノ・ノワール60%、シャルドネ40%ですが、マグロやカツオといった赤身に素晴らしいマリアージュをもたらしてくれます。また、春先のちらし寿司、手毬寿司、などお花見しながらいただく一本としても最適です。

ドン・ペリニヨン  ーヴィンテージ 2008

ドン・ペリニヨン、略してドンペリのシャンパンはいうまでもなく有名ですが、ブドウが満足のいく形で栽培できた優良年にしか、このドンペリは作られないということはご存知でしたでしょうか?

ドンペリはセパージュ(ブドウの比率)を明らかにしてはいませんが、こちらはブラン・ド・ブランではなくシャルドネとピノ・ノワールのブレンドです。

しかし、ヴィンテージワインならではの熟したブドウの旨味、そして複雑性が素晴らしいハーモニーを奏で、また岩石のミネラル感も感じられる、まさにお寿司との相性は抜群と言えます。

まとめ

以上、お寿司に合わせるシャンパンを5選ご紹介しました。

  • お寿司に合わせるシャンパンは、ミネラル感を感じられるシャンパン、基本系としてはシャルドネ主体のブラン・ド・ブランのシャンパンがおすすめ
  • ピノ・ノワールが入ったヴィンテージシャンパン、ロゼシャンパンも赤身などに合わせるとよくマリアージュする

といったまとめです!

是非、”すしシャン”、お寿司にシャンパンを合わせて食事のマリアージュを楽しんでください!

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